ヨロネン夏羽（サルハマのおかげ）

　前回の記事でも触れたがサルハマシギの観察中に偶然なのだが
多くのトウネンの中にヨーロッパトウネンが紛れ込んでいるのを
見ることが出来た。

のっけから酷い画像で恐縮なのだが中央の個体
オヤッ！と思った瞬間
喉が白いのが分かる筈だ
この時期のヨロネンの識別に於いて大きなポイントの一つである
勿論トウネンの換羽が遅れている個体も考えに入れなければならないが


頭部の赤みの出方について考えると
周囲のトウネンを見て貰えばわかると思うが
トウネンの場合頭部全体が均一な赤ら顔になる傾向に有るのに対し
ヨロネンは不均一な赤みが控えめに載っている感じだ
上面は雨覆、三列風切ともにヨロネンの方が
黒い軸斑と赤い羽縁のコントラストが高い
足はヨロネンの華奢な感じが見てとれるだろう


全体のサイズもLittle Stintと言われるようにやや小さめ
また体型もその上のトウネンのように胴長では無く寸詰まりに見える
ただこの個体が成鳥なのか1Sなのかは不明
この個体は背のV字ラインがかなり鮮明で
大雨覆及び三列風切の換羽が遅れているようだ（軸斑に黒み無し）
BIRDER誌5月号46ページの
NerdBirdsの記事の写真４の1回夏羽の個体も大雨覆は似たような感じだ


サルハマのおかげでヨロネン夏羽が見られたのでサルハマには感謝だが
両方にしっかり意を注いで観察することが出来辛い状況にはマイッタ

コメント 8

トウネンとヨロネンが一緒に居ると、喉の白さで分かりますね。
こちらは、トウネン1羽だけじゃあ、ヨロネンは居ませんよ。
夏羽のヨロネンが見られて、羨ましいです。

by takapy77 (2018-05-16 20:26) 

takapy77さん、偶然ですけどヨロネンの夏羽が
見られたのは率直に嬉しいです。
　但しヨロネンの成鳥と1Sの確定には至りません。
by ramblin (2018-05-16 21:03) 

観察しづらい状況での微細な差はわかりにくいですね。
昨日撮ったウグイスが地鳴きをしないでいましたが、なんかちょっとウグイスと違う感じなんですが、暗がりだし、まあいいかって感じで見逃す性格なので助かります。^^;
by まっちゃん (2018-05-17 14:40) 

まっちゃんさん、嫌になるほど沢山居るトウネンの中から
探し出すとなるとキツイと思います。たまたまサルハマの
側に居たので違和感を覚えたと言うのが正直なところです。
　ウグイスとは違う感じですか。そう言えば其方では
ムジセッカも入ったことが有りましたね。
by ramblin (2018-05-17 21:09) 

最初の一枚、確かに喉が白いですね。
図鑑にもあるように大きさも他のトウネンより小さいです。
でも、谷津でトウネンを撮る際にその差をしっかり見ながらの
観察はまだまだ出来ておりません・・・。
群で居る事も多い鳥だけにその中の一羽を見てオヤ？と思える
視点がまだ私にはありません。
もっと勉強しないとですね。
by queso (2018-05-19 14:47) 

quesoさん、今回のトウネンの数の多さはもの凄かった
です。ですから当然ヨロネンが混じっていても可笑しくは
無いです。しかしながらその数に怯んでしまい探すのを
諦めてしまうことも良くあることだと思います。
　今回はサルハマと言う超目玉の傍に居てくれたのは
ラッキーでした。
by ramblin (2018-05-19 18:00) 

こんなにいると、どの子にピント合わすのか迷いそうですね。
by さとし (2018-05-21 06:42) 

さとしさん、この場合チョット変わっているなと
思える子に焦点を当てます。
by ramblin (2018-05-21 14:20)