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「無名橋」より入る [閑話]

 ローカルな住宅街の外れに「無名橋」と言う何だか
寂しい印象の名を戴いた橋が有る。この橋を渡って
「HG林道」や「YA林道」を探索することになるのだが
何だか何時も「浅川マキ」さんの「赤い橋」を想起してしまう。
「不思議な橋がこの町にある。渡った人は帰らない」と・・・・
橋を渡ると石屋さんの工房が有って初老の職人と言おうか
彫刻家と言おうか・・・が居て一心不乱に石を削っている。
工房の端っこに武骨な顔立ちの胸像が鎮座しており
遠に亡くなった親戚の叔父さんを思い出す。
この辺りの路上にはコジュケイがうろついている事が多い
20180527コジュケイ1.JPG
更に歩を進めると「猟犬小屋」が有り通過する際に
けたたましく威嚇して来るから気を強く持って通過せねばならない。
もっとも最近は殆ど犬舎に犬が居る事も無く
はぐれて野犬化した1頭だけが遠目に此方を見つめているという塩梅である。
この犬も以前は吠え立てて嫌な感じだったが
何度も通る内に段々穏やかな風情に変わって来たような気がする。
その先を行くと道の脇に乗り捨てられた軽トラが有ったりして
これまた嫌な感じなのだがこの辺りでキビタキに会う事も多い。
暗いのでまともな写真は望めないが。
20180527キビタキ1.JPG
20180527キビタキ24.JPG
20180602キビタキ1.JPG
緩やかな勾配を上って最終的にT字路にぶつかると
そこが「YA林道」だ。
この時期此処での眼目はヤブサメなのだが
これが中々思うに任せない。
「アレレ」と言う間に道を横切って藪から藪に入る子を何とか・・・
20180527ヤブサメ9.JPG
結局大抵目ぼしい成果も無いまま「無名橋」まで戻るのだが
橋を渡って住宅街の家並が見えると
何だか違う世界から戻って来たような妙な感じを覚えてしまう
やや反則気味だが造巣中のイワツバメを一葉
雛の誕生は後一週くらいかな・・・
20180602イワツバメ1.JPG
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