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この子を待っていた [野鳥]

 初めての休耕田にアカアシシギ、エリマキシギ、アカエリカイツブリ等が
賑やかに競演している中でトウネンも入っていると言う。その時ふと脳裏に
浮かんだのは2年前の9月15日にやはり同じ田園地帯で見られて感激した
あの子の事を・・・・・

やっぱり来てくれたんだこの半地元に
20180916ヨーロッパトウネン7.JPG

この2個体の採餌姿勢を比べるとどうだろう
勿論地表面の条件の違いも考慮に入れなくてはならないが
此れも一つの大きなヒントだ
20180916トウネンとヨロネン9.JPG

この2個体を素直に眺めると
右の個体の色みが濃く見える
特に大雨覆は顕著だ
左の個体は「軸斑」が薄く「羽軸」が明瞭に浮かび上がるのに比べ
右の個体は軸斑が濃く羽軸は明瞭に浮かび上がらない
更に「3列風切」についても左の個体が薄く右の個体が濃い
20180916トウネンとヨロネン15.JPG

「踵」から上の「脛」も長い
20180916ヨーロッパトウネン30.JPG

纏わり付いた泥を考慮に入れても
左の個体の方が足そのものも細く見える
20180916トウネンとヨロネン5.JPG

喉は白い
20180916ヨーロッパトウネン31.JPG

頭部もトウネンより模様が複雑
「副眉斑」が明瞭だからだ
20180916ヨーロッパトウネン32.JPG

トウネンの単体画像をしっかり撮れて居なくて駄目だなあ
やはり胴長の印象は否めない
20180916トウネン4-001.JPG

今回敢えて「嘴」の細さや「初列風切」の突出また「マントル部」のV字ライン
について言及せずに他の識別点に焦点を当てた
経験豊富なベテランさんや研究熱心な一目でヨロネンと分かるだろうが
オイラはまだまだ勉強不足なので悩むことが多い
この個体も「3列風切」の羽縁が赤みに乏しいのが気になった
「1W」への移行過程と考えると得心が行くけれど・・・
20180916ヨーロッパトウネン19.JPG

皆さん動きが活発で面白いアカエリヒレアシシギ
愛想良く間近に来てくれるエリマキシギ
端正な感じのアカアシシギに興味が傾くだろうが
この日のオイラの主役はやっぱりこの「Little Stint」ヨロネンなのだ
20180916ヨーロッパトウネン9.JPG


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