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田園彷徨曲 [野鳥]

 今年は何度風邪をひくのかと呆れながら出撃の機会を待つ日々。
昨日は潮見も悪いので海を避け田圃を散歩することにした。
今期はまた大分休耕田が減っている。このフィールドに通い始めて
10年以上ずっと休耕田だった所が作付けされていたのは少々ビックリ。
此れは大方の見方とすれば良いことなのだろうがバーダーにとっては
少し寂しい事かも。

ちょっとした水溜り的な場所の片隅にクサシギがひっそりと佇む
何か好ましい情景だ
20190824クサシギ1.JPG

夏羽摩耗個体だ
20190824クサシギ2.JPG

こういう休息状態の個体はチョットしたことで飛ばれてしまう
翼下面はほぼ真っ黒(タカブシギとの識別に於いて有効)
20190824クサシギ4.JPG

翼上面にはイソシギような白い翼帯は無い
20190824クサシギ5.JPG

畑地にコチドリの幼羽が
20190824コチドリ1.JPG

こちらの子は摩耗が少なくサブターミナルバンドが鮮やか
20190824コチドリ2.JPG

此方の休耕田にはタカブがマッタリ
20190824タカブシギ3.JPG

体上面が黒っぽく
脇の斑もまだ大分残っているみたいなので夏羽摩耗個体とした
20190824タカブシギ2.JPG

やや大きな休耕田には
セイタカの小群れ(5個体)が居た。
20190824セイタカシギ7.JPG

右は雄成鳥
左は幼羽から1Wへ移行中と思われる
20190824セイタカシギ8.JPG

頭の黒い個体が雄で
白いのは雌だと仰る方がおられるが
こいつは都市伝説みたいなもの
頭部の斑のバリエーションは様々だが雌雄の識別には寄与しない
上面の色の違いを見るべし
20190824セイタカシギ10.JPG

最初はかなり遠かったが
次第に近付いて来た
特に恐れを知らぬ若い個体は
見易い位置まで来てくれる
20190824セイタカシギ4.JPG
20190824セイタカシギ5-001.JPG
20190824セイタカシギ1.JPG

とある畔でジシギが佇んでいた
残念ながらタシギだ
「タシギもこういう所に居るんだ」という場面に時々出会う
20190824タシギ1.JPG

早朝は温度も程良く快適だったが
昼前にはまたぞろ耐え難い暑さになり
未だ廻りたいポイントも有ったが撤収となった
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迷鳥に会いに行く [野鳥]

 かなり遠いし猛暑日も続くので出撃が躊躇われていたが
昨日は意を決して迷鳥に会いに行った。この鳥を迷鳥と
言わずして何を以て迷鳥とするかと言うくらいの
正に迷鳥。コシジロウズラシギだ。
 朝家を4時半に出発。徒歩と電車とバスを使って
現地に到着は9時45分。遠かったけど最寄り駅から
無料巡回バスを利用出来たので暑い中の長時間徒歩
を免れ良かった。地方で探鳥する時は前もって
観光案内所で巡回バスやレンタサイクルの有無など
確認しておくのが賢明だ(公共交通機関利用の場合)。

コシジロウズラシギは河口の干潟にミユビやメダイ等と
一緒に忙しなく採餌していた
20190817コシジロウズラシギ10.JPG

シギチの体型はその折々の状況によって違って見えるが
基本的にこの鳥は細身で胴長だ
丸っこいミユビや短胴のトウネン等との違いは一目瞭然だ
20190817コシジロウズラシギ20.JPG

夏羽から冬羽への移行期に有って
羽衣はこの時期のミユビに見られるような中途半端な感じ
初列は突出し
嘴はやや先曲がりする
20190817コシジロウズラシギ12.JPG

図鑑で見られるよりはやや弱い気がするが眉斑が有る(撮影条件のせいかなあ)
20190817コシジロウズラシギ34.JPG

種名の元になっている
上尾筒の白さを確認しようとするが
そのチャンスが中々来ない
20190817コシジロウズラシギ56.JPG

この鳥は体型を大きく見せるが
流石にメダイの側ではかなり小さい
20190817コシジロウズラシギ60.JPG

トウネンとの体格差はかなり有る気がする
20190817コシジロウズラシギ45.JPG

背羽を上げる時にお決まりの理由が有るかどうかは分からない
大きい子にドヤされたりする時などもするようだ
20190817コシジロウズラシギ32.JPG

此方は夏羽後期のミユビ
20190817ミユビシギ3.JPG

冬羽に近いミユビ
正に三指が分かり易いよね
20190817ミユビシギ7.JPG

何故か越夏しているクロガモ雌
潜水ガモだと言うのに
干潟をとぼとぼ歩きながら採餌していた
20190817クロガモ1.JPG

もう少し長く迷鳥を観察していたかったが
「お邪魔鳥」のハヤブサが来襲して来てシギチは飛んで行ってしまった
しばらく待てばまた戻って来るのだろうが
ピーカンの青天井下ではそれも辛過ぎる
お昼前に撤収
無料巡回バスへ乗り込んだ

最近の三番瀬や谷津のシギチの入りはかなり悪い
外海に近いこの場所は遠過ぎて頻繁に通う訳にもゆかない
最近は「チバラギ」に移住したい等と思うようになった
20190817コシジロウズラシギ23.JPG
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海辺の残り [野鳥]

 地元付近でジシギを探索するけど全く当たりが来ない。
仕方なく前回の海辺の残りを少々

キアシシギの小群れの中に
少しだけ気になる子が
成鳥で冬羽に換羽中だが
雨覆がゴッソリ抜けていて脇羽の露出が大きい
20190803キアシシギ3.JPG

セキレイとワンフレームに収まったキアシ
20190803キアシシギ8.JPG

この日3個体見られたチュウシャクの内の1個体
20190803チュウシャクシギ9.JPG

ホウロクやダイシャクと比べると
頭側線が明瞭
20190803チュウシャクシギ16.JPG

この子は足に故障が有り気の毒だ
20190803チュウシャクシギ8.JPG

遥か遠くに
ダイゼン夏羽後期
20190803ダイゼン2.JPG

そしてこの日もホウロク幼羽は居た
20190803ホウロクシギ3.JPG

背羽を立てる
20190803ホウロクシギ10.JPG

珍鳥続出の九十九里にも行きたいが
遠いよなあ~
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群れ [野鳥]

 群れの一角に居ると安心とか
やっぱり気を遣い過ぎて居心地が悪いとか
孤高を通すなどといきまいたり
どれもこれも団体行動する鳥さんにとっては無関係だろう。
群れの端から少しでも離れる事は捕食リスクを高めるに違いない。

ミヤコドリも徐々に干潟に戻って来ている
20190803ミヤコドリ5.JPG

君だけか?
背を向けない子は
20190803ミヤコドリ11.JPG

だがセオリー通りにはならない子も
メダイのサークル内にお邪魔する
20190803ミヤコドリ12.JPG

近くを飛んでくれる子は少ないが・・・
初列P10は旧羽
20190803ミヤコドリ13.JPG

またまたお馴染みのコアジサシだが
この日は夥しい数の群れ
端っこに何だか怪しい子も居るが何だったんだろう
20190803コアジサシ6.JPG

しらすご飯が食べたくなった
20190803コアジサシ3.JPG

入浴タイムも賑やかだ
「貝を得んとすれば背中の露出も厭わじ」だよね・・・お兄さん!
20190803コアジサシ1.JPG

ちょいと遠くへ行けばオオメダイが大サービスらしいが
此処ではメダイ成鳥のみ
20190803メダイチドリ6.JPG

ボロボロな感じ
綺麗な幼羽はもう少し先か?
20190803メダイチドリ11.JPG

飛び出し
20190803メダイチドリ15.JPG

オオソリが此方はただ一騎
雌ad-s
20190803オオソリハシシギ2.JPG
20190803オオソリハシシギ3.JPG

珍なるものも居ないが
当たり前の子が当たり前に戻って来ることを賞味するも良し!

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