SSブログ

干潟に鬼を見た [野鳥]

 以前葛西で見たオニアジサシは豆粒以下であった。今回は干潟に降りて
いる所を見たいもの。
 この日の観客は100プラスだったそうだ。こうなると鳥を探すも何も
有ったものでは無いのだが先ずは見るべき個体をしっかり見られれば良し。

砂浜から眺める富士も良し
鳥無しだけど
2019102富士山1.JPG

基本的にオニアジはウミネコの群れと行動を共にしている
20191026オニアジサシ27.JPG

ウミネコの群れも一つでは無いので
短期的な居候を決め込む為に違う群れに移動するオニアジには
歩かされもするのでいささか疲れる
20191026オニアジサシ3.JPG

オニアジはアジサシ類中最大だと言われる(ウミネコより大)
上面は灰色ワントーン
頭部は退色してごま塩気味
成鳥夏羽からの移行過程に有ると思われる
20191026オニアジサシ22.JPG

初列P10の羽軸は黄白色味が目立つ
20191026オニアジサシ9.JPG
20191026オニアジサシ8.JPG

結構気も強そうだ
20191026オニアジサシ25.JPG

オニアジ見物に満足してしまって
他の鳥さんの観察が疎かになった感は否めない
やや遠目にオオセグロの幼羽が遊びに夢中
こう言う暗色の個体を見せられると
スミス(アメリカセグロカモメ)を想起してしまうが
そのオーラが無い
20191026オオセグロカモメ1.JPG
20191026オオセグロカモメ2.JPG

ハマシギ1st win
20191026ハマシギ13.JPG

ハマシギad-w
20191026ハマシギ1.JPG

此方もハマシギと並んで
此の地の冬の顔役とも言うべきミヤコドリ
ぼろぼろだねえ~
20191026ミヤコドリ1.JPG

ミユビシギ
小櫃川でバンデングされたと推定される個体
20191026ミユビシギ2.JPG

兎に角
ライファーでは無いが
殆どライファーに近いオニアジを
比較的近くで見られた事は喜ばしかった
20191026オニアジサシ26.JPG
nice!(13)  コメント(4) 

間違いに至る病 [野鳥]

 この日、県内の遊水池にハジクロ(ハジロクロハラアジサシ)が
来ていると言う事なので行って見た。此の地では個体を見下ろしで
観察出来るので上面の羽衣が見易い。生憎の曇天だが昨今の天気事情では
仕方あるまい。

でもね・・・此れはハジクロでは無い
20191019クロハラアジサシ22.JPG

上面に幼羽の茶褐色斑が虎柄模様に見える幼羽→1回の個体は
クロハラ(クロハラアジサシ)と思って良い(ハジクロは暗色のワントーン気味に見える)
20191019クロハラアジサシ27.JPG

かなりの数を撮ってみたが
総じて上尾筒は尾羽よりやや暗色傾向に有って
腰の色みが尾羽より白いとされるハジクロには合致しない
20191019クロハラアジサシ44.JPG

嘴も短く見えるが
BIRDER誌2014年10月号49ページの写真6の
クロハラ成鳥と幼鳥が隣り合わせている画像のように
幼鳥の嘴は明らかに成鳥よりも短く
ハジクロの特徴とは言えない
20191019クロハラアジサシ50.JPG

ではこの個体を見た多くの方がこの個体をハジクロと思ってしまうのか
その一つの要因は眼の後方に有る黒斑が眼より下に垂れ下がっていると言う
ハジクロの特徴に由来するのだが
此れは嘗て氏原さんがブログ上で指摘された通りクロハラの幼羽や1回にも
当てはまる特徴なので有効な識別点とはなり得ない(古典的な話なのだが)
20191019クロハラアジサシ21.JPG

それよりも皆さんを間違いに誘導してしまう大きな要因が有った
其れはこの個体の出現より10日前位だろうか
成鳥のクロハラが此の地に滞在していたからだろう
体下面の黒斑を残す個体の印象が強く
その後現れた体下面に斑の無いこのクロハラを異種と認識してしまったと思われる
まるで此れはデジャブーのようなのだが
同じような事象が2014年のこの時期にも有って同じような間違いが有ったので
尚更その経験値が誤りの踏襲となってしまったようだ
この事は自戒を込めて言っている訳で
多くの人が述べている事が正しいなんて言えないこともまま有るし
現場に行く前の予習もしっかり行い
信ずるべき土台を保持して出掛けないとイケナイと思った
20191019クロハラアジサシ30.JPG
20191019クロハラアジサシ25.JPG
nice!(13)  コメント(8) 

コサメ [野鳥]

 このところ鳥見に行けていないので少し前のMFにて。

コサメビタキはずっと一本の木の中にいて開けた場所には出て来ない
しかしながら枝間が広いので見辛い事は無い
20191005コサメビタキ2.JPG

雨覆や三列の羽縁は白く際立ちフレッシュだ(1st win)
20191005コサメビタキ7.JPG

体下面は濃い目の汚白色でサメビタキ風
20191005コサメビタキ17.JPG

初列は短い
20191005コサメビタキ27.JPG

口を開けた
20191005コサメビタキ32.JPG

種を咥えている
20191005コサメビタキ33.JPG

そいつを放出
20191005コサメビタキ34.JPG

上手いところに着地させたね
20191005コサメビタキ35.JPG

暫し見詰める
20191005コサメビタキ36.JPG

この木にはエゾビタキも出入りしているが
あまり良い場所には止まらない
20191005エゾビタキ3.JPG
20191005エゾビタキ5.JPG

此れが一番マシ
20191005エゾビタキ1.JPG

明日は雨が上がったら出撃しよう等と
今の段階では思うのだが
何となく気合が入り辛い
nice!(13)  コメント(8) 

「男なのか女なのか」それが問題だ [野鳥]

 いよいよカモ観察の季節だ。とは言うもののこの時期の多くのカモは
性別や成鳥・幼鳥などに於いて分かり辛い事も多く敬遠する方も多いだろう。
だがその悩ましい時間も楽しいと思える人間は・・・やっぱり変人の部類なの
だろうか?
 カモの羽衣を観察するのに適するシチェーションは地面(杭止まりを含む)
モノだ。水にただ浮かんでいるだけの状態より多くのパーツを検証出来る。
そして飛翔時も識別点を見出す大いなるチャンスだ。
 こうした点を踏まえて割と足繁く通うポイントが有る。この公園のさして
大きくも無い池にはわりとまとまった数のコガモが飛来して来る。この池には
コガモが佇むに適する杭が立っており手頃な距離で観察が可能だ。

この個体は雄エクリプスだ
1.脇に雄にしか現れない縞模様の斑が現れて来ている(雄で有る事の絶対的識別点)
2.肩羽は横斑傾向(成鳥を示唆する)
3.脇上部の羽は先端が丸みを帯びる(成鳥を示唆する)
4.大雨覆の淡色帯は幅が広い(雄を示唆する)
5.雨覆の色みはグレー(雄を示唆する)
20191009コガモ1.JPG
20191009コガモ20.JPG

この個体も雄エクリプス
頭部に僅かに雄の証の緑色部分現れて来ている
20191009コガモ14.JPG
20191009コガモ14改.JPG

此方は成鳥の羽衣を持っている個体だが
雨覆いの色みは褐色みを帯び羽縁も白さが目立つ
雌と識別出来る
20191009コガモ5.JPG

此方は幼鳥の特徴を有している個体
肩羽の斑は大きく縦斑傾向が強い
雨覆はグレー
雄と識別出来る
20191009コガモ6.JPG

此方は雨覆が褐色みを帯びている
肩羽や脇上部の羽衣から雌幼鳥と識別したい
20191009コガモ13.JPG

これで
男か女か
大人か子供かを提示したつもりだが
結構微妙な個体も居て悩ましさは半端ない

突然目前を横切って塒に入るヨシゴイ
反応出来ない
20191009ヨシゴイ1.JPG

時折飛来して来て
池の上を飛び回るヒメアマツバメ
20191009ヒメアマツバメ4.JPG
nice!(11)  コメント(4) 

黒い子に手を焼く [野鳥]

 この日前回不完全燃焼過ぎたクロツグミに再挑戦してみた。
黒い鳥さんはキンクロハジロでさえ撮るのが難しいと感じる
時が有るが警戒心が半端で無いクロツグミには尚の事手を焼かされる。

だがこの日は地鳴きをしてくれたので当たりは付けやすかった
身を低くしてじっと樹上に目を凝らすと・・・
20191005クロツグミ3.JPG

暫し待つとやや低い位置に枝止まりする
やっと其れらしい感じで視認出来た
喉は真っ黒で無く縦斑状
風切にも幼羽を残す
20191005クロツグミ5.JPG

嘴の黄色みも鈍く
1sからの移行過程に有る個体と考えられる
20191005クロツグミ7.JPG

クロちゃんはドンドン地上に向かって移動する
予想通り水場へ急いでいる
20191005クロツグミ8.JPG

その後藪に入ってロスト
短時間では有ったが前回よりは大分マシに見られた感が有る

センター内の植生が大分変って来ているような気がする
ミゾソバ(らしい)が群れ咲いている
其処へ立ち寄るホウジャクを撮ろうと思うのだが此れが下手過ぎてイケナイ
まあ鳥もまともに撮れないのだから虫がちゃんと撮れる筈も無いのだが・・・
20191005ホウジャク4-001.JPG
20191005ホウジャク7.JPG

もう直ぐそこにデッカイ台風が迫って来ている
オイラのボロ家にどんなダメージを齎すのか・・・心配だなあ

nice!(10)  コメント(4) 

近所のノビタキ [野鳥]

 この時期自宅付近の田圃を巡回してノビタキを見付けるのが
恒例で有り其れが楽しみだ。しかしながら何時もの事なのだが
此処のノビタキは警戒心が強く撮影となると思うに任せない。

この日は厄介なモズのお出ましも無いので何とかなるかと
思ったがやはりノビタキはかなり遠い
20191001ノビタキ4.JPG
20191001ノビタキ5.JPG

これでは今日も存在確認だけに終わりそうだと思って武器を片付けようと思った時
ムクドリの群れが降り立ち
それに驚いたのか
ノビタキはわりと近くのポールに・・・
20191001ノビタキ6.JPG
20191001ノビタキ7.JPG
20191001ノビタキ17.JPG

だがそれも束の間
また遠目へと
20191001ノビタキ18.JPG

サービスは悪いながらも
今期も近場に来てくれたことを有り難く思うべきなのだろう

尺が短すぎるので
先月末の近隣田圃から

ツバチ冬羽
20190929ツバメチドリ1.JPG
20190929ツバメチドリ7.JPG

此方は用水路の中で難渋しているタマちゃん父子
伝え聞くところによると
その後人の手を借りて脱出したようだ
その行為には賛否有るところだろうが
やはり正直安堵の思いは有る
20190929タマシギ1.JPG
20190929タマシギ3.JPG
nice!(11)  コメント(6) 

久しぶり過ぎるMFで [野鳥]

 ご無沙汰続きだったMFへ。久しぶりに会う友人の顔を見てほっとする。

今期のエゾビタキは見易そうだ
観察園外で
20190928エゾビタキ12.JPG
20190928エゾビタキ10.JPG

園内で
20190928エゾビタキ19.JPG
20190928エゾビタキ17.JPG

フレンドリーなヤマガラが嬉しい
20190928ヤマガラ1.JPG
20190928ヤマガラ3.JPG

カワセミの池の奥の水際では
ガビチョウやソウシチョウが採餌する姿が見られた
そして一番出場回数の多かったのはクロツグミだ
兎に角暗過ぎてまともな画像が得られないがこの子に会えたのは嬉しい
20190928クロツグミ4.JPG
MFでは11月下旬まで見られる事が有るが
クロツグミの越冬に於ける北限はどの辺だろうか?
20190928クロツグミ3.JPG

一瞬キビ雌の姿も
20190928キビタキ1.JPG

頭を悩ませないで済む子たちばかりなのが
嬉しいような淋しいような・・・・
nice!(12)  コメント(8)