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ルリビを待ちながら(MFにて) [野鳥]

 MFのこの時期も年々見られる鳥の種類及び個体数が減少している。
そして見られる個体も以前のように簡単にとは行かない。勿論
自身の観察力の衰えのせいで見逃しも多いと思われるので
環境の変化ばかりを要因として決め付ける訳にも行かないが・・・
そうは言っても冬シーズンは始まったばかり。コロナの勢いも
燎原の火のように拡大しているので遠出を避けてMFに足を
向ける事が多くなると思う。

今のところルリビの雄成鳥を見られる確率の高いポイントは
一箇所と思われるので其処で待機するのだがこれが中々現れない
替わりにアオジの小群れがチョロチョロと地上採餌に出て来る
20201128アオジ2.JPG

時にはこんな良い子も居たりして
20201128アオジ7.JPG

アオジの群れの中にクロジが1個体居た
20201128クロジ1.JPG

現場では雄の1Wと思ったが
腰の茶色みが濃く
頭頂の茶色みや顎斑の白さなどを考えると
体下面の縦斑の感じも含めて同定が悩ましくなる
何れにしろ若い個体だと思うので今後耳羽の色みが
どう変わるのかも気になるところ
20201128クロジ2.JPG
20201128クロジ3.JPG
20201128クロジ4.JPG

鳥さんは色々な事情により一斉に活性化する時が有るのが面白い
アオジがその一番手となったのかも
やっとルリビが現れるがこの子の手強さが半端では無い
ベテランの鳥さんさんは大抵サービスが悪いがこの子もその典型
イレギュラーな光の中でやっとワン・ショット
20201128ルリビタキ2.JPG

長めの眉斑は前方で黄色みを帯びる
記録として残している画像としては2017年12月の其れ(下の画)が有るが
この時点で換羽はかなり進んでいるので
後どの位生きて元気に姿を見せてくれるのか・・・・
20171210ルリビタキ1-001.JPG

まあ何だかんだ困らせられながら
この面倒くさい子を賞味するのも一興だろう
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可愛いクビワキンクロ雌 [野鳥]

 昨日は曇天に加え風が荒れまくって鳥見には悪条件だが
クビワキンクロを見に行った。

荒天なんぞは意を介さないのかキンクロハジロの群れは波立つ水面を
ノンビリ右へ左へと泳いでいた
その中にクビワキンクロを見付けるのは造作も無い
20201120クビワキンクロ32.JPG

おにぎり状に尖った頭
眼の周りの白色部(アイリングと言っても良いかなあ)が際立つ
眼の感じは「馬の其れ」のようで可愛い
20201120クビワキンクロ28.JPG

正面顔
20201120クビワキンクロ23.JPG

似た者同士の安心感からなのか
殆ど単独行動はしなかったが
この時はやや単独に近かった
20201120クビワキンクロ15.JPG

腹部は白く・・・成鳥
20201120クビワキンクロ36.JPG

嘴を隠しても分かるよ
20201120クビワキンクロ40.JPG

パフォーマンスも殆ど無く時間が経過して行くのが少し苦痛だが
やっと羽繕いを始めたのでチャンスが近いと思った
20201120クビワキンクロ55.JPG
20201120クビワキンクロ53.JPG

やっとその時が来た
眼の白色部は一筋涙を滲ませたように顔に流れるのが何とも印象的
20201120クビワキンクロ60.JPG

ややブレてしまったが
この鳥の特徴でも有る
次列の灰色、初列の灰褐色は見てとれる
20201120クビワキンクロ59.JPG

折角だからキンクロハジロも少し見る
この子は脇には未だ褐色部が残り雄生殖羽への途上に有る個体
20201120キンクロハジロ4.JPG

この子は褐色みが強く
虹彩は鈍い黄色
尾は先端が割れ気味
冠羽はほんの少し
雌幼鳥だろう(嘴がやや立派に見えるのが気になるが・・・・)
20201120キンクロハジロ1.JPG

敬礼!
20201120キンクロハジロ7.JPG

曇天でクビキンの色みがあまり出ず
強風で体がしんどかったが大好きなカモを見られて嬉しかった
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越冬ヒクイナ [野鳥]

 今週月曜日に近所の川でヒクイナを視認。その日は写真を
撮れなかったが翌日何とか撮ることが出来た。先シーズンの
初認は11月1日だったので半月ほど発見が遅れた。多分
先シーズン同様に渡って来たのだろうがこういう鳥は
塒が確定しないと視認も容易では無い。去年の越冬場所は
草刈りでスッキリし過ぎてしまったので今期はやや
上手にバンと共に暮らしている。

潜行気質の高い鳥でも有り大抵はこんな感じ(ましな方かも)
20201117ヒクイナ16.JPG

先シーズンと同様午後は1時過ぎにやや活発化する
それでも未だパフォーマンスは無く左岸の塒辺りウロウロした後
右岸の葦原に一目散で突進
左岸側に回って右岸を見渡しても午後は酷い逆光なので視認は難しい
そんな訳でこの日は川を横切るタイミングのみの観察となった
20201117ヒクイナ5.JPG
20201117ヒクイナ1.JPG
20201117ヒクイナ9.JPG

兎に角先シーズンに引き続き近所でヒクイナを見ることが出来たのは嬉しい
また年を跨いで長居をしてくれれば有難い

同じような場所に居るバン冬羽
20201118バン1.JPG

相変わらずMFの池ではコガモを見ながら
アメコの飛来を期待しているのだが・・・・
20201114コガモ1.JPG
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そしてまた「カモ見ーる」 [野鳥]

 2017年から2018年に掛けての冬シーズンMFの池では
トモエガモが至近で見る事が出来たのだが先シーズンは見る
ことが出来なった。そこへ時たまカモを観察に行く公園の池に
トモエが入ったとのことで久しぶりに電車に乗って出かけた。

さほど大きく無い池なので楽観視していたがやはりそう甘くは無い
トモエは殆ど池の奥の方で行動しており満足な画像は
全く撮れない
雄の肩羽の伸びはまだまだ此れからと言う感じ
20201111トモエガモ12.JPG

右側面は更に換羽が進んでおらず
上部脇羽は尖り気味
幼羽から1回生殖羽への移行中の個体と思える
20201111トモエガモ3-001.JPG

雌は大分以前に新宿御苑で見て以来
眼の下に薄っすら縦線らしきものが見えるのがやや気になるところだが・・・
20201111トモエガモ24.JPG

脇羽は丸みを帯びており成鳥
20201111トモエガモ1-001.JPG

雌雄のエイジングが異なっていても其れは其れ番と言っても良いかもしれない
20201111トモエガモ8.JPG

この池にはサギ類も多く
大抵は草の陰にヒッソリとしているが
このホシゴイは露わだった
20201111ゴイサギ3.JPG

誰かさんが明るい声で言っていた
「此処にはホシゴイだけじゃなくてゴイサギも居る」って
思わず愛嬌に満ちたジョークとして妙な温もり感を抱いた

結局粘った割にちゃんとした画も撮れずに退却したのだが
兎も角久しぶりのトモエの雌は嬉しかった(本当に雌なら・・・)

嗜好が水鳥に偏りがちなので山野の鳥への感覚が鈍くなっている気がする
本日のMF
カシラダカがある程度まとまった数で入って来てくれたのは歓迎
20201114カシラダカ1.JPG

この前は多く居たクロジも今日は殆ど見られなかった
やっとこさ比較的逃げ足の遅い雌が枝止まり
20201114クロジ2-001.JPG

そろそろ来週辺りはルリビも見られるか思うのだが・・・どうなるか

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仕方がないから 近所をぶらり [野鳥]

 昨今の世の中の状況では臆病なオイラの足跡も近場ばかりになりがち。

この日もMFの池でコガモを眺めているとバーダーが近付いて来て
「珍しいのが居ますか」と訊くので
「居ませんよコガモとマガモとカルガモだけです」と答えた
その後やや有ってそのバーダーが「マガモの中にハシビロガモが居ますよ」と言って来た
ありゃりゃマガモの群れに混じってひっそりとハシビロが居た
ハシビロは珍しくは無いが見逃していたとは恥ずかしい話でも有り逃げ出したい気分
20201105ハシビロガモ2.JPG

嘴に小斑が有る
オレンジ色の虹彩
脇羽は尖らない
雌成鳥(非繁殖羽)
20201105ハシビロガモ1.JPG

マガモにはあまり食指が湧かないので
スルーしがちだが・・・・反省
そしてコガモなのだが
野良猫ちゃんがウロウロしていることもあり
中々ひな壇に上って来ないのが困りもの
池の真ん中附近でやや遠いが
雄らしくなって来た子が・・・
20201105コガモ7.JPG

ひな壇に上って来た子
20201105コガモ3.JPG

同一個体
雄を証明する波状斑が見られる(黄色矢印)
腹部全体に斑が有り幼羽からの移行状態を示している(青矢印)
雄幼羽から僅かに1回繁殖羽へ移行途上に有る個体と言える
20201105コガモ5改.JPG

未だ若かりし頃
「古井戸」と言うフォークデュオが好きだった
「ちどり足」と言う素敵な曲や
「さなえちゃん」と言う小ヒットした曲も有った
その古井戸の曲に「ろくでなし」という曲も有り
その冒頭に
「仕方がないから 近所をぶらり
たばこを買って戻り
あとは手もちぶさたの一人きり」と言う1節が有って(因みに作詞作曲は中井戸麗一(チャボさん))
まさに青春時代のやるせなさそのものの感じ
今に至ったオイラは違った意味のやるせなさがひしひし

と言うことで何時もの近所の川
イソシギは留鳥なので何時でも見られそうな気もするが
此処では秋冬に見られる事が多い
1Wだと思うが換羽状態が興味深い
20201107イソシギ1.JPG

この時期ののカルガモは番を形成している個体が多い
左の雄は勿論上尾筒が暗色なのだが
翼上面の羽縁が細い
対して右の雌の翼上面の羽縁は太い
20201107カルガモ1.JPG

同じく川沿いのアオジ
黄色みが鮮やか
20201107アオジ6.JPG

そう言えば
「古井戸」に
「何とかなれ」って曲もあったなあ・・・・
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コガモの居る風景 [野鳥]

10月最後の鳥見はMFへ
ようやっとMFの池にもコガモが入った。この時期のコガモの羽装を
あれこれ考えるのが好きだ。だから観察園に入る前には池を必ず見る。

この子は脇羽後方に波状斑が見られるので明らかに雄
肩羽の斑は細い横斑なので成鳥のエクリプスからの移行個体
20201031コガモ1.JPG

この子は肩羽に丸みが有り縦斑傾向が強い
雌成鳥だろう
20201031コガモ5.JPG

9時になったので小鳥を探しに園内に入る
葦原にはアオジを見るが容易には撮らせてもらえない
葦原以外ではそちこちにクロジを見るが此方も手強い
少しだけ意地になって粘るとやっと
20201031クロジ1.JPG
20201031クロジ3.JPG

クロジで疲労させられたので
またコガモでノンビリしたい気持ちになり池に戻る
朝方は殆ど水面に浮かんでいたが
午後はひな壇にマッタリしている子も多かった
20201031コガモ14.JPG

真ん中の子は脇羽の形状から雄エクリプスからの移行個体だろう
その上の子は脇と腹に小斑が並んで居るので雄幼羽から1Wへの移行個体だと思うが
角度的にはもう少ししっかり見たかった
20201031コガモ12.JPG

この子は雨覆の灰色で羽縁は目立たない
雄エクリプスからの移行個体
20201031コガモ6.JPG

この子はやや悩ましい
雨覆は褐色で羽縁が淡色なので雌
脇羽は摩耗が激しい
雌成鳥だと思うが・・・・
20201031コガモ7.JPG

別日のマガモ
あまりに堂々としているので多少疑念を生じるが
その羽装から正当性を疑う余地は無いように思った
20201020マガモ1.JPG

園内では常連の鳥友にも会ったし
久しぶりにFさん夫婦にも会えて嬉しかった
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