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近所の川にて「鴨見~る」 [野鳥]

 自宅付近の川はカルガモ天国で他のカモが来ることは滅多に無い。
だから普通種であるヒドリガモやオナガガモの来訪でさえ嬉しい。
更に来てくれた子が興味を抱かせるのに十分な個体であればなおの事
嬉しい。
 
この個体は単に「地元の川ライファー」として1枚だけの記録画像を
残すだけと言う訳には行かないと思った
20200106ヒドリガモ5.JPG

識別的観点からの消去法を試みると
雨覆が白く無いので雄成鳥及びエクリプスは考えられない
雌成鳥(標準的な)及び雌幼羽も額にクリーム色が有るので考えられない

20200106ヒドリガモ10.JPG

気になるのは胸から脇に掛けて荒い横斑が顕著なことだ
考えられるのは
1 雄幼羽から1st-winへの移行個体
2 雌成鳥の雄化個体
などだろうか
雨覆の羽縁が明瞭なので雌幼羽からの雄化は可能性が低いように思う
継続観察している中で先日飛翔画像が撮れたので
それを見てみる
20200112ヒドリガモ6.JPG

上背にも荒い斑が見られる
中雨覆いがやや白く見える
見た目には幼羽からの移行個体にしてはフレッシュさが無い(あくまで感じ)
肩羽の換羽はかなり進行している
等が気になる
普通に雄幼羽から1st-winへの移行個体と考えづらいが
さりとて雌成鳥の雄化個体の典型とはやや違う感じも有る
雄幼羽の未発達な個体はどうなのか等と考え出すと
正に脳内はカオスだ
20200112ヒドリガモ7.JPG
20200112ヒドリガモ10.JPG

此方も同じ川に一日だけ滞在してくれたオナガガモ
12月29日市内T川で記録した子と同一
迷うことなく幼羽から1st-winへの移行個体と言える
20200106オナガガモ1.JPG
20200107オナガガモ2.JPG

胸や腹に小斑が残る(成鳥は無斑で白い、エクリプスも腹は白い)
20200106オナガガモ5.JPG

3列最外が黒い(雄の証)
20200106オナガガモ6改.JPG

このカルガモ以外のカモが殆ど見られない川で
珍しくも来訪してくれる個体が
標準的な雄や雌の成鳥で無い事は単に偶然なのか
はたまた何かを示唆しているのか・・・・
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