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シベリアの名を冠して [野鳥]

 以前、オオジュリンを観察時、その個体に違和感を覚えた時が有った。
まともな画像が得られなかったので記憶の端っこから外れていた。
今回シベリアジュリンと推定される個体を観察する機会を得ることに
なった。

この日午後、大分以前にも珍鳥の出現した近隣遊水池に出撃した
逆光気味でやや見辛いのが難点だが鳥の出は比較的良く
鳥との距離もさほど遠くは無い
20190318シベリアジュリン2.JPG

オオジュリンとの比較を幾つかのポイントで行う
先ず嘴
20190318シベリアジュリン10改.JPG
20160213オオジュリン9改.JPG
上が今回の推定シベリアジュリン
下がほぼ同時期のオオジュリン
両者の形状の違いはかなり大きいし
上嘴と下嘴の色み及び濃淡差もかなり違う

足の色にも注目した
20190318シベリアジュリン5.JPG
20160213オオジュリン6.JPG
上のシベリアの足は下のオオジュリンに比べると
かなり淡色でピンクがかっている

その他体上面体下面上尾筒などに違いを感じるが
逆光など撮影条件を考えると同定の裏付けとしては弱い
20190318シベリアジュリン12.JPG

現地到着以前に観察していた方の話に拠ると
シベリアとオオジュリンがニアミスをした時が有り
両者のサイズの違いを感じたと言う

今回この個体の行動パターンで一番オオジュリンとの違いを感じたことは
地上採餌をすることが多いと言うこと
これは今までオオジュリンを観察して来た記憶では無いことだった
(その際の画像は撮り損なった)
20190318シベリアジュリン3.JPG

従って結論としては
この個体をシベリアジュリンとすることを否定する形質は無いように思う
20190318シベリアジュリン10.JPG

久しぶりのライファーだ
余談だが
よく耳にする「初見初撮り」なる言葉が大嫌いだ
その理由を述べると不規則発言になりそうで止めるけど・・・
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